自然エネルギー促進法推進ネットワーク
 

〜自然エネルギー2004〜

  *「自然エネルギー国際会議2004」の背景〜3つのプロセス〜

「自然エネルギー国際会議2004」は、世界を巻き込みながら活発化している欧州の一連の活動のひとつです。そして、この国際会議が中心に位置づけされており、今回の動きのひとつの節目になると見られています。背景にある3つのプロセスは以下のようになっています。

1.  「ヨハネスブルグ自然エネルギー連合(JREC)」
JRECは、自然エネルギー促進にコミットした政府のネットワークです。2002年8月〜9月に開かれたヨハネスブルグサミットでは、「自然エネルギーの数値目標」が最大の焦点となりましたが、日本や米国などの「後ろ向きな国々」の反対によって合意に至ることができませんでした。これを受けて欧州連合は、その場で「志を同じくする国々の連合」を呼びかけ、「自然エネルギーへの道」という宣言文をとりまとめました。その後、この「志を同じくする国々の連合」は、欧州委員会の環境総局が事務局を務め、80カ国あまりが参加する「ヨハネスブルグ自然エネルギー連合(JREC)」というネットワークへと発展しました。そして、今年6月には第1回会合が開催されています。

2.「自然エネルギーとエネルギー効率化のためのパートナーシップ(REEEP)」
第2のプロセスは、英国政府主導の「自然エネルギーとエネルギー効率化のためのパートナーシップ(REEEP)」です。これは、自然エネルギー普及活動のための様々な関係者をつなぐ調整役として機能することとされており、数々の地域会合などを経て、10月23日に正式に始動しました。REEEPは、ヨハネスブルグサミットで関心を集めた「タイプ2パートナーシップ」(政府間関係に限定しないマルチステークホルダーによる非拘束的なパートナーシップ活動)の一環として準備されてきたものであり、9の地域で活動が行われることになっています。REEEPで生まれたネットワークやノウハウなども「自然エネルギー国際会議2004」での具体的な活動を生むことに重要な役割を果たします。

3.「自然エネルギー国際会議2004」
そして、第3 かつ中心に位置するプロセスが、来年6月にドイツ・ボンで開催される「自然エネルギー国際会議2004(Renewables2004)」です。すでに「自然エネルギー・サミット」とも呼ばれるようになってきているこの国際会議は、ヨハネスブルグ サミットでの欧州連合の呼びかけに呼応する形で、ドイツ・シュレーダー首相が開催を約束したものです。この国際会議の開催に向けて、ドイツ環境省と経済協力開発省が中心となってドイツ政府が全面的に関わっており、国際的には各国政府や国際組織、非政府組織などで構成される国際運営委員会(ISC)会合や、南米、アフリカ、アジアなどでの地域会合などが進められています。そして、JRECやREEEPなどからのアウトプットも、補完的ながらこの国際会議に深く関わってきます。

 
  *「自然エネルギー2004」トップ
*「自然エネルギー国際会議2004」の概要
*会議に向けた準備体制
*日本からの参加
*協議される議題
*予想される会議成果
*NGOネットワーク(CURES)宣言文
*今後のスケジュール
*GENの取り組みについて

※本事業は、平成15年度の環境事業団地球環境基金の助成を受けて実施しています。

 

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